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【初心者向け】Wi-Fiの通信規格とは?「11ax」と「11ay」って何?

Wi-Fiはスマートフォンの普及にあわせて、生活に欠かせない存在になりました。ビジネス目的やプライベート利用など、さまざまな場所で活用できる無線接続システムとして、今後さらに活用されていくものといわれています。 Wi-Fiに使われる通信にはいくつかの規格が存在し、それぞれについて特徴やメリットが異なります。どの規格も世界的に定められているもので、内容の違いを把握しておくことでさらに便利にW-Fiが活用できるようになります。 ここでは、Wi-Fiの通信規格のうち、最新の「11ac」と次世代の規格「11ax」「11ay」について詳しく説明します。

Wi-Fiで使われている通信規格とは

通信規格とは Wi-Fiで使われている通信規格は、IEEE 802.11を軸としてさまざまなバリエーションに分かれています。それぞれの規格が最大通信速度・周波数帯によって異なり、新しい規格が登場した後にパソコンなどの製品が追従し、それぞれの規格に対応しています。 現在のWi-Fiの通信規格は、周波数帯域や特長に応じて「11a」「11g」「11b」「11n」「11ac」の5つに分けられています。2019年1月時点でもっとも新しい規格が11acになります。 無線LAN規格は次々と新しいものに置き換わるので、古い規格はほとんど使用されなくなっています。11nは製品の価格が安い機器に使われていますが、価格を抑えずに11acのような高速通信に対応している製品もあります。 5GHz帯 無線LANは、2.4GHz帯と5GHz帯の二つの周波数を使用して通信を行ないます。5GHz帯は無線LAN専用の帯域であり、他の無線技術を搭載した機器と干渉しにくいため安定した通信が可能。 さらに5GHz帯は通信速度が速いので、動画再生や大きなファイルの転送も快適にできます。ただし障害物に弱いという特徴があり、建物の壁や家具によって電波が遮られると繋がりにくくなってしまいます。 現在主流の規格である11acは、無線の周波数に5GHz帯のみを使います。しかし11acに対応する通信機器の多くは、2.4GHz帯との互換性を維持するために両方の周波数帯が使えるようになっています。 2.4GHz帯 2.4GHz帯は、5GHz帯に比べ対応機器が多く、ほぼすべてのWi-Fi機器がこの周波数帯を使います。障害物にも強いため、屋内でインターネットに接続する際にも活躍。建物の壁や家具がある場所でも電波が届きやすく、Wi-Fiが途切れにくいのが特徴です。 2.4GHz帯の唯一のデメリットは、同じ周波数帯を使う機器が多いことによる混線です。街中に出てみると、ほとんどのWi-Fi機器がこの周波数帯を使っているので、速度が低速化し繋がりにくくなることがあります。 この問題を解決するために5GHz帯が使われているのですが、5GHz帯にもそれなりの短所というものがあるので、二つの周波数を使い分けるなどして工夫をすると良いでしょう。

最新の超高速通信規格「11ac」

「11ac」は、米国電気電子学会で策定された高速通信規格です。従来の11nの11.5倍もの高速化に成功し、次世代の通信を担う規格として注目されています。11nの10倍以上の通信が可能であるとして、すでに多くの製品がこの規格に対応しています。 11acの特徴は「帯域幅の拡大」「変調信号の多値化」「MIMO方式の拡張」の3点。11nの通信技術をさらに改善したことで、Wi-Fi通信がさらに高速になりました。 11acは5GHz帯のみを使うので、家電など2.4GHz帯を使う製品の影響を受けにくく、安定的に通信ができるという特徴があります。ただし障害物に弱い5GHzならではのデメリットも備わっているので、壁や家具など遮る物のない場所で通信を行なうなど、工夫が必要になります。
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