チャンスを逃す?!個人投資家(株・FX)が失敗するプロバイダ選び
株やFX、仮想通貨などの投資を行っている人にとって、最新情報が手に入るインターネットは欠かせません。
インターネットは取引の重要なツールですので、インターネット環境を良くすることも重要な課題ですが、対策している方は意外と少ないです。
絶対にチャンスを逃してはいけない取引の真っ最中で、インターネットに繋がらなくなったらどうしますか?
「数万・数百万単位で損をした!!」
・・・なんて事もあるんじゃないでしょうか?
今回は、投資目的でインターネットを利用する場合のプロバイダの選び方や、やっちゃいけない選び方、注目すべき点についてご紹介します。
投資を始める前に!プロバイダの選び方・注目すべき点
インターネットで取引を行う以上、その環境構築には資金を投入すべきです。
インターネットの回線は、高速通信可能な光回線(固定回線)であれば、まず問題はありません。
むしろ考慮すべきは光回線を契約するときのプロバイダです。同じ光回線といえども、プロバイダによって通信速度や応答速度、安定性が異なってくるためです。
ⅰ) 通信速度
光回線であれば100Mbpsの速度は出るはずですが、実際にその速度で利用できるかどうかはプロバイダなどの環境に依存してきます。
混雑する時間帯というのはプロバイダの契約者が一気に集中してネットを利用しているので通信速度は遅くなりがちですが、通信速度はさほど重要なことではないため、とりあえず固定回線の光回線を引いていれば問題ありません。
ただし一般的な傾向として、通信速度が速ければ応答速度もよくなるので、通信速度が50Mbpsよりも下回っていないか、ⅱ)応答速度で紹介するSPEEDTESTを利用して確認してみてください。
ⅱ) 応答速度
応答速度とは、自分のパソコンから送った信号が相手に届き、それがまた自分のパソコンに返ってくるまでの時間です。
この応答速度は通信速度以上に重要となります。
なぜなら複数の人から同時に注文があった場合に、応答速度の速い人の注文が先に通る可能性が高いからです。
応答速度を調べる方法は簡単で、SPEEDTEST(http://beta.speedtest.net/)というサイトで、『GO』のところをクリックすると『PING』というところに数値が出てきます。
この『PING』の数字が10ms以上出ていれば、取引をするうえで問題ありません。
残念ながら、回線の応答性を直接よくする方法はありませんが、なるべく混雑していないネット回線を選ぶことで多少回避することはできます。
多くの人はフレッツ光の回線を利用していると思いますが、メジャーな光回線であるにもかかわらず結構な頻度で混雑します。
混雑してしまう原因としては、フレッツ光の通信方式であるPPPoE方式が関係しています。
PPPoE方式では機械的に混雑してしまう部分があって、その台数を増やしても加入者が増え続けているので対応が間に合っていない状態です。
一方で、IPoE方式では混雑する機械をバイパスによって回避するようになっています。
簡単にいうと、IPoE方式では混雑を回避する迂回路を作ったわけです。
このIPoE方式に対応しているサービスがv6プラスと呼ばれているので、『v6プラス対応』しているプロバイダを選ぶことで、回線の混雑を回避できます。
WiFiを使う場合の応答速度はどうなるでしょうか?WiFiを使った場合でも応答速度は下がります!!
特に集合住宅では、近隣住民が使うWiFiや、電子レンジなどの電波を発生する機器がパソコンのWiFi通信に干渉します。
自宅のパソコンで取引を行う際には必ず有線接続をするのが無難です。
ⅲ)安定性
プロバイダの障害やメンテナンスの頻度によって回線の安定性を判断しましょう。
主な情報は各プロバイダの公式ページやツイッターで公開されています。
メンテナンス中はもちろんのこと、急にプロバイダの障害などが発生すると、取引が一切できなくなりますよね?
そういった被害を最小に抑えるためにも、私としてはプロバイダは最低でも2社以上契約することをおすすめしています。
ⅳ) プロバイダはメインとサブの2つで契約
1つのプロバイダのみで契約していると、通信障害やメンテナンスなどが入ると途端にインターネットが使えなくなってしまいます。
またインターネット利用者が集中する時間帯などは通信速度が急激に落ち込んだりしてしまいます。
このような事態を避けるため、最低でもメインとサブで2つ以上のプロバイダと契約しておきましょう。
一般的に大手プロバイダでは安定性があるものの、昼や夜は混雑するため速度が出にくいことと、料金が高めに設定されています。
一方で、中小のプロバイダは混雑しにくく、料金も比較的安いものの、安定性に欠けているという傾向があるようです。
したがって、複数のプロバイダと契約するときには大手のプロバイダを1社、中小のプロバイダを1社、加えてそれ以外の自分の気に入ったプロバイダを1社というように、最低2社以上と契約すると良いでしょう。
参考までにですが、大手プロバイダであるGMOとくとくBBのサイトからドコモ光に加入するとネットの混雑を回避できるv6プラス対応のルータが無料でレンタルできます。
個人的に、この大手1社に加えて中小で気に入った1社のポケットWifi(WiMAX回線)を選択するのが良いかと思います。
まとめます。
光回線(固定回線)⇒ドコモ光(プロバイダ:GMOとくとくBB)
ポケットWifi⇒WiMAX2+(プロバイダ:中小プロバイダのどれか。※GMOとくとくBBでもOK)
注意点としては、プロバイダの中には悪質なサービスを行う業者もいます。
異常に高額なキャッシュバックを提示していながら、条件として「友達紹介が必須」と小さく記載していたり、解約金を支払わせるためにわざと通信速度制限をかけたりします。
悪質なプロバイダについては「絶対に選んではいけないプロバイダ3選!俺みたいにはなるな。」の記事にまとめています。
投資準備としてインターネット回線プロバイダを選ぶ際には、目先の利益には飛びつかず、堅実なサービスを行っているプロバイダのなかから選ぶようにしましょう。
モバイルWiFiルータを利用する
自宅は固定回線で取引できますが、外出先でも相場を確認したり取引を行う機会が多々ありますよね。
しかし!間違っても
公衆無線WiFiを利用していけません!。
公衆無線WiFiは不特定多数の人が利用しているので、容易にあなたのIDやパスワードを盗まれて、最悪アカウントを乗っ取られてしまうかもしれません。
外出先では、契約しているモバイルWiFiルータを利用するようにしましょう。
しかしモバイルWiFiルータを利用していても、外出先で電波が通じなかったり、通信速度制限で取引ができないという事態が考えられます。
そこで取引に使えるモバイルWiFiルータについて紹介します。
ⅰ)モバイルWiFiルータの条件
まず端末の品質についてですが、なるべくハイスペックなものを選びましょう。
中古の端末は新品よりも品質的な信頼性は低いので購入しないでください。
また、低スペックな端末に高い負荷をかけると端末が機能停止してしまうこともあります。
安さで選んだせいで取引時に使えなくなってしまえば本末転倒ですので、モバイルWiFiルータはなるべく最新かつハイスペックなものを新品で購入しましょう
ⅱ)サービスで選ぶ
モバイルWiFiルータの中でも、WiMAX2+のW04という端末なら通信速度が440Mbps(理論値)なので十分でしょう。
もっと考慮すべきなのは利用可能エリアと通信速度制限です。
WiMAX2+では全国の広範なエリアに対応しています。
対応地域はこちらから確認可能です
さらにWiMAX2+の回線では通じにくいエリアにおいて、ハイスピードプラスエリアモードでLTEの回線に切り替えることで、いままでは電波が通じなかった地域でもインターネットに接続することができるようになりました。
利用プランは月内での利用データ量に制限のない『ギガ放題プラン』に加入しましょう。
ただし、『ギガ放題』のプランでも、3日間で10GB以上利用すると通信速度制限をかけられてしまいますので注意してください。
通信速度制限ですが、WiMAX2+では以前まで3日間で3GB以上で速度制限をかけていましたが、2017年2月からは3日間で10GB以上のデータ利用量があった場合のみ、翌日の18時ごろから翌々日の2時ごろまで、1Mbpsにまで速度制限をかけられるように変更されました。
実際のところ、1Mbpsではデイトレードはかなり厳しいです。
できることはできますが、前述した応答速度の違いにより負けてしまいます。
しかし逆に言えば3日間で10MGまでは利用できるともいえます。
まとめ
今回、個人投資家の方が選ぶべきネット環境について紹介してきました。
もう一度要点をまとめておきます。
自宅では光回線を使う。応答速度が重要です。
応答速度が良いv6プラス対応のルータが使えるプロバイダを選ぶ。
プロバイダはメインとサブの2社以上と契約するようにして、リスクを分散する。
外出先でも取引を行いたい場合には、利用エリアが広範で、利用データ量上限が3日間で10GBまで利用できるWiMAX2+を選ぶ。
投資を始めたいけどインターネット環境が整っていない、という方は、検討する際に本記事を是非ご参考いただければと思います。